サキソフォックス ソロコンクール 2024
【ソプラノサックス・アルトサックス・テナーサックス・バリトンサックス】
結果発表(2024.6.26)
「サキソフォックス ソロコンクール 2024」に沢山のご応募、ありがとうございました。
過日審査を行い、下記の通りの結果となりました。
- エントリー総数 143名
- 動画応募数 91名
- 審査結果
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最優秀賞
- 八野 隆さん(バリトンサックス) 優秀賞
- ラトゥール賞:今 翔太郎さん(ソプラノサックス)
- ラフィット賞:大谷 祐介さん(アルトサックス)
- マルゴー賞:河原崎 曜子さん(テナーサックス)
- ムートン賞:牧田 佐知子さん(バリトンサックス) 特別賞(サキソフォックス賞)
- 河村 徳子さん(テナーサックス)
- 審査員(敬称略)
審査員長:高橋宏樹(ズーラシアンブラス音楽ディレクター/課題曲「マダム・ドゥ・ポンパドール」作曲家)
審査員: 國末貞仁(サックス:東京藝術大学卒業、同大学院修了、京都市立芸術大学非常勤講師、第22回日本管打楽器コンクール第3位)
山浦雅也(サックス:東京ミュージック&メディアアーツ尚美卒業、東京ミュージック&メディアアーツ尚美非常勤講師、東京音楽学院講師)
有村純親(サックス:東京藝術大学卒業、同大学院修了、フランス国立セルジー・ポントワーズ音楽院、パリ国立高等音楽院修了、昭和音楽大学講師、サクシアーナ国際サクソフォーンコンクール第1位)
小山弦太郎(サックス:桐朋学園大学卒業、昭和音楽大学大学院修了、桐朋学園大学非常勤講師、昭和音楽大学非常勤講師)
新居由佳梨(ピアノ:東京藝術大学卒業、同大学院修了、スイス国立ジュネーブ音楽院修了(ソリストデュプロム取得)、第7回イタリア・モノポリ国際ピアノコンクール第3位)
石川亮太(課題曲「残り香のフィネス」作曲者)
小笠原寿子(課題曲「ボルドーの宝石」作曲者)
追榮祥(課題曲「されど不変なり」作曲者) - 総評
今回は約90もの熱演が寄せられました。応募いただきましたサキソフォックスファンの皆様には心よりお礼申し上げます。
楽器はソプラノからバリトンまでの4つ。
ソプラノの「残り香のフィネス」はソプラノ特有の音程の不安定さ、音色のやわらかさがどこまで出来るかが課題だったように思います。「マダム・ドゥ・ポンパドール」はポップスの乗り方やアドリブ的な部分の自由度をいかにそれっぽく聴かせるか。同じポップス系でもテナーの「ボルドーの宝石」はまた対照的でいかにドラマティックに歌えるか、技術以上にセンスが問われる1曲だったと思います。バリトン(アルト)の「されど不変なり」は高度なテクニックが必要な楽曲でしたが技術に気を取られ無表情になりがちな曲でもありました。
“心に響く”奏法とは、ビブラートなどの技術はもちろん必要かもしれませんが、“何を思って”“誰に向けて”吹くかがより大事なのだと思います(演説と同じですね)
コンクールの度に「ソロと伴奏のバランス」の話しをしているのですが、今回は比較的上手く撮られている作品が多かったように思いました。
動画で判断するわけですからいくら上手な演奏でも音量が極端に小さい、音質が悪い、ソロと伴奏のバランスが悪い、などの状態はどうしてもマイナス評価されてしまいもったいないです。再生機と録音機と楽器(自分)をどう配置すると上手くいくのか、これを考えることも良い演奏を作り、入賞に一歩近づける手段の一つかもしれません。
今回のようなコンクールがあるとそれに向かって練習するのでレベルアップします。つまり期限付きの目標があると人は頑張るわけです。この感覚を忘れず常に普段からちょっとしたゴールを作りクリアし、今後も技術の向上を図りましょう。
(作曲家 高橋宏樹)
■高橋宏樹プロフィール
1979年東京生まれ、作曲家。専門学校にて映像音楽やポップス理論などを学ぶ。主に吹奏楽曲や管楽アンサンブルの作編曲をしている。その他ポップスの編成やオーケストラの編曲なども手がけている。ズーラシアンブラス音楽ディレクター
主な作品:2003年度、5年度、10年度、14年度、全日本吹奏楽コンクール課題曲
入賞者演奏
お問い合わせ先
ズーラシアンブラス コンテスト事務局 contest@superkids.co.jp
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